なぜ?
日本人による象牙利用と
鯨肉食から見える伝統・文化の落とし穴
Wildlife Conservation Society自然環境保全研究員
西原智昭トークショー
みなさん、「昔からの慣習である」「仏教とゆかりがある」からと信じ、「大安に結婚式」「仏滅に葬式」というのが日本の「伝統文化」と思って、そうした六曜に左右されている風潮はないでしょうか? ものごとを疑わずに鵜呑みにする、調べようとしない、議論しない、実は事実無根なのになんとなく信じてしまう、果ては無関心のままでいる…そうしたごく普通の日常生活のあり方がこのまま続けば、ただの亡国民になりかねません。日本は世界でも指折りの象牙消費国として、印章などで象牙が使われてきました。また日本では鯨肉食の習慣があり、地域によっては古くからイルカを含めた捕鯨の歴史もあります。しかしここで問題なのは、象牙利用も鯨肉食も日本国民全体の「伝統文化」なのかという点です。それを問わずして、地域固有の伝統的利用や地球規模の野生生物保全など可能なのでしょうか? この座学は、なにを「伝統文化」の基準とすべきか、参加者の皆さんと考察していく場です。いまのご自身の生活のあらゆる面を見直す機会ともなります。是非、奮ってご参加ください。
後援:NPO法人アフリカ日本協議会
[日時]2019年9月14日(土)15:00〜17:30(14:30開場)
[参加費]2,000円(当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)
または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「9/14 西原智昭トーク希望」にて
お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
●電話受付:03-6821-5703(火→土11:30→20:00)
※定員70名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/?page_id=2
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703
西原智昭 にしはら・ともあき
1989年から約30年、コンゴ共和国やガボンなどアフリカ中央部熱帯林地域にて、野生生物の研究調査、国立公園管理、熱帯林・生物多様性保全に従事。国際保全NGOであるWCS(Wild life Conservation Society;ニューヨークに本部があり)の自然環境保全研究員。NPO法人アフリカ日本協議会・理事。京都大学理学部人類進化論研究室出身、理学博士。詳細は http://www.arsvi.com/w/nt10.htm を参照のこと。現在の最大の関心事は、(1)野生生物・森林生態系および地球環境保全、(2)生物多様性と文化多様性の保全のバランスへ向けた模索、(3)「ヒトの原点の生き証人」「自然環境保全の先駆者および担い手」としての先住民族の再価値付け、(4)認証制度に基づいたライフスタイルの見直しへの提言、そして(5)これらに関しての情報提供と教育普及である。