第183回 ESPACE BIBLIO 文明講座
『文化学院』の自由教育を語る集い
戦時体制下における文化学院の受難から戦後の復興へ
講演:上武大学 平沢信康教授
西村伊作、歌人与謝野鉄幹、晶子、画家石井柏亭によって1921年御茶ノ水駿河台に設立された文化学院は、国の学校令によらず、自由な校風で、佐藤春夫、有島武郎、谷崎潤一郎、井上ひさし、山田耕筰、村井正誠、有島生馬、山口薫、中川紀元、棟方志功、三木清、清水幾太郎、谷川徹三などが教壇に立ち、杉本苑子、萩原洋子、辻原登、金原ひとみ、神沢利子、高木敏子、長岡輝子、木村功、水谷八重子、前田美波里、中島朋子、長沢節、菊池武夫、稲葉賀恵、鳥居ユキ、久里洋二、谷桃子、酒井はな、石丸寛、石井竜也、安井かずみなどを輩出、そのユニークな教育を振り返ります。
講演・トークショー終了後、懇親会を催します。
1ドリンク(赤ワイン、白ワイン、ウーロン茶)とフィンガーフード付き
[日時]2020年1月25日(土)14:00〜(13:30開場) 懇親会16:00〜
予約制/参加費1,500円・懇親会1,500円(当日精算)
[予約制]メール(info@espacebiblio.jp)
または電話(Tel.03-6821-5703)にて受付。
●メール受付:件名「1/25 文化学院講演希望」にて
お名前・電話番号・参加人数をお知らせ下さい。
おって返信メールで予約完了をお知らせいたします。
●電話受付:03-6821-5703(火→土11:30→20:00)
※定員50名様
[会 場]ESPACE BIBLIO(エスパス・ビブリオ)
地図→http://www.espacebiblio.jp/?page_id=2
〒101-0062
東京都千代田区神田駿河台1-7-10 YK駿河台ビルB1F
電話:03-6821-5703
主催:文化学院同窓会アーチの集い 協賛:エスパスビブリオ
御茶ノ水駿河台にあった「文化学院」は、大正10年(1921)に和歌山の山林地主で文化的な生活改善などを実践していた西村伊作、歌人与謝野鉄幹、晶子、画家石井柏亭によって設立されました。建築家でもあった西村伊作によって設計されたコテージのような校舎が中庭を囲むように建てられていました。1943年、日本が軍によって支配されていた時代、強制的に閉鎖させられた唯一の学校でもあります。校長の西村伊作は、反政府的な思想を持っていたり、反戦的な教育をしていた訳でもありません。ただ、戦時中も美しい生活をすることをやめず、文化学院の生徒たちにも戦時色に染まることのない教育を実践しました。日本教育史が専門の平沢信康・上武大学教授は、文化学院の教育についても長く研究しています。今回は平沢氏にその前後の話を資料を見ながら講演していただき、その後トークショーといたします。教育が様々な制約で息苦しくなっている現在、文化学院の存在意味をもう一度問い直してみたいと思います。ぜひ、ご参加ください。
前列中央和服 佐藤春夫、その後が西村伊作、後列右から3人目が与謝野晶子、後列左から5人目が石井柏亭、中列右端の和服姿 河原なつ。(昭和5年卒業式写真)
平沢氏(右)と伊作の息子で元校長の西村八知先生(左)